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いなかの猫の天邪鬼部屋

第13話

OnAir~シーズン2・第13話~


#ヨンウンのアパート

(ヨンウン、玄関の前で深呼吸。用心深く玄関を開ける。)

(ギョンミン、怒ったような顔で立っている。)

ギョンミン : (入りながらドアを閉め、低い声で) どこ?

ヨンウン : (恐れたように) え?

ギョンミン : 部屋。

ヨンウン : ....(自分の部屋振り返る)

(ギョンミン、ヨンウンの手首を握ってヨンウンの部屋のドアの前まで大股に歩いて行く。)

ギョンミン : (相変らず低い声) ここ?

ヨンウン : (ギョンミンの目を見て弱く頷く)...

(ギョンミン、ドアを開ける。部屋の中に入って行く二人。ギョンミン、ヨンウンをドアの方に立たせて睨む。)

(ヨンウンは相変らず恐れているが、ギョンミンが心配にもなっている。)

ギョンミン : (悲しい、怒った、複雑な目つき) ....

(ヨンウン、唾を飲み込む。ギョンミン、搖れる目つきでヨンウンにキス。ヨンウンは落ち着かない気持ち。激しくなるキス。ギョンミン、ヨンウンの腰を引き寄せ、砕けそうになるほど強く抱く。ヨンウン、戸惑うが、ギョンミンの心を受け入れる。絡まる視線、ギョンミンの首に絡まる腕、激しいキス...)


#朝、ヨンウンの部屋

(ギョンミン、ベッドに伏せたまま寝ている。ヨンウンは眠れなかったような顔だが、ギョンミンの頭を撫でてから起き上がる。)


#ヨンウンの部屋

(ギョンミン、相変らず寝ている。ヨンウン、入って来てギョンミンの横に座る。ギョンミンを眺めて指でギョンミンの顔に触れる。)

ギョンミン :(ヨンウンの手を握る)....(息を吐いて)

ヨンウン : ...

ギョンミン : (片腕でヨンウンの腰を包み込み、ヨンウンの腰に顔を埋める)...ソ・ヨンウン。

ヨンウン : ?!...

ギョンミン : ...ヨンウナ......結婚しよう。出来るだけ早く。

ヨンウン : (じいんと熱くなる) うん..., ギョンミンさん.. 私を早く連れてって...

ギョンミン : (ヨンウンの腰に顔を埋めたまま深く息をする)...


#ドラマ局PD室

ノPD : やあ、昨日俺が出た後に3次会なんて事はなかったよな?あーあ、俺も誰かとペアになって帰りたかったよ。

ギョンミン :...

ノPD : (ギョンミンをうかがう) 何だ?何か問題あるのか?

ギョンミン : (立ち上がって出て行きながら)..俺、ちょっと出て来ます。

ノPD : あ...そう。(訝しげな目でギョンミンの後姿を見る)


#ソクヒョンの病院、院長室

(ギョンミン、ソファ-に座っている。ソクヒョンが近付く。)

ソクヒョン : 久しぶりだな。忙しかったのか?

ギョンミン : (にっこりと笑って) 忙しくないとすぐに飢える世の中だからな、最近は。

ソクヒョン : ギョンス兄さんの件は解決したのか?


#(インターカット- 回想シーン)

(1年半前。ソクヒョンの病院。)

ソクヒョン : 差し押え?お前の月給が?

ギョンミン : .....

ソクヒョン : まったく。よくやるよな。いっそのこと戸籍を売っちまったらどうだ?

ギョンミン : (惨憺としている...)

ソクヒョン : やれやれ。いつまでこういう事が続くんだ?

ギョンミン : (紙コップだけ見下ろしている....)

ソクヒョン : お前に返せるのか?

ギョンミン : (苦々しげに笑う...) いっそ大金持ちだったら...

ソクヒョン : ...口座番号を置いて行け。


#現在

ソクヒョン : あの時、口座番号を置いて行けと言ったのに、なぜそのまま出て行ったんだ?

ギョンミン : ...

ソクヒョン : 差し押えは解けたのか?

ギョンミン : まだ...

ソクヒョン : ...... 何かあったのか?

ギョンミン : ...(息を吐いて) 結婚しようと思って。

ソクヒョン : 結婚?おめでとう!こいつ...彼女を紹介してくれよ。

ギョンミン : (ソクヒョンを見てほろ苦そうに) ...そのために、差し押え...(どうしても最後まで言う事が出来ない)

ソクヒョン: ?..!...いくらだ?

ギョンミン : (惨憺として)...4千、残ってる...

ソクヒョン : お前も本当に...。分かった。扶助金だ。

ギョンミン : (目赤くなる) ありがとう..





(原作出処:sonkhj1116さんのブログ




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